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理解できないものは取り扱わない

近日発売予定のまま、入荷しない土牛のNバールですが、
ネット上ですでに注文済みの方が何人もおられましたが
どこまで理解されて購入されたのか?
はたまた、使ってみないと分からないから注文されたのか?
ネット販売店のサイトも確認したが、例の通り、メーカーの文面そのまま。
販売サイトも理解せず販売しているものと思われます。
そんなことを言っている自分も形状は分かっているつもりですが、
自分が消費者ではないために、どんな時に必要なのか全く分かりません。
自分が理解できないから販売することはやめようと思いました。
でも、それは発案者の方に失礼なので、思い踏みとどまって、メーカーに直接問い合わせて
納得の行ける話をすることで何とかなるかと思い、週明けの月曜日に
担当の方に直接電話しました。
最初は、面材に打ち損じた釘を抜くことがメインではないかとの推測でしたが
手間請けの大工さんのうち割合は不明ですが面材に下地を外した釘を
1.裏から見ると見苦しいのですぐに抜く。
2.気になるところは後で抜く。
3.抜いた方が良いと分かっているが単価が安いので抜いていられない。
4.そんなことは全く気にしない。
先日たまたま現場監督さんとこのお話をしたときにその監督さんは
「普通は抜かないでしょう。」
と答えられました。
そもそも「普通」と言う解釈ほど曖昧なものはありません。
場面場面の「普通」は人によって違います。
ですから1〜4のパターンも人によってどれも「普通」になりそうな気がします。
でも、型枠の場合は話は違ってきます。
型枠は作り手・使い手・解体者・運び屋が全部違うケースも少なくなく
裏に釘を出すわけにはいきません。
ですから、打ち損じの釘は抜かないといけないわけですが、
型枠は面材用にはN45が多いと思います。
N65(またはN75)の釘は枠組みに使いますがその打ち損じがNバールで抜けるか疑問です。


話は逸れましたが、こんなことを土牛の担当の方と色々お話をしましたが
結論として、今回従来の考え方と違った釘加え部の形状のものを販売して今後どうなっていくか?
様子を見ている手探り状態のようでした。(個人的な勝手な解釈ですので違っていましたらお詫びいたします)
ですから自分としても今後市場でどんな役に立てるかが今後のお勤めだと思って
暗中模索していく所存でございます。


※N釘と言うのは大工さんの間では色の付いた2x4ではない太い釘と言う解釈になっていますが
本来は、大昔からある色の付いていないJIS規格の丸釘のことであって
一目で寸法が分かるように色付けされたものがカラーN釘であり、それを通称「N釘」と呼称されています。
ですから寸法は全く同じはずですが、おそらくカラーN釘の方が打ちやすくて抜けやすいような気がします。
実際に打っている大工さんは如何でしょう?