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見積もれない見積もり

今回も遠方より修理依頼です。
依頼品はリョービ電子マルノコ。
症状は通電しません。
※「動かない」はNGです。通電しでも通電しなくてもモーターがロックしてもすべて「動かない」ですから
とりあえずカーボンブラシがモーターに当たっていないようなので、新品のカーボンブラシを入れましたが起動しません。
仕方がないので分解します。


モーター部の通電は正常。
スイッチおよびコードはすべて正常。
と言うことは残りの基盤(コントローラー)不良が確定。
この基盤には磁気センサーも含まれています。

モーターのファンの外周に設置されており

埋められた4つのマグネットの通り過ぎた数をカウントして
モーターの回転数が遅い時はモーターに供給する電流を絞るために
起動時はソフトスタートになり、過負荷時はモーターに力が落ちます。
そんな機能もあって部品代が高く、この部品が逝かれると1万円ほどかかり、たいていの方は修理中止されます。
さらに、今回はモーターが正常か判断できません。
モーター焼けのために基盤が逝かれることもありますので、基盤を交換しないと見積もりが出せません。
横着な修理見積りならモーター代も加算されて、新品よりも修理代の方が高くなってしまいます。
ちなみにカーボンブラシをよく見ると

摩耗ではなく大きく欠けていました。
これは一度モーターを外して元に戻したかもしれません。
丸ノコだけでなく、カーボンモーターはすべてモーターカバーを外す時
必ずカーボンブラシを外してください。