先日マルノコの部品が欠落しているので補充してほしいと持ち込まれました。
旧タイプの深さ固定用のチョウナットがなかっただけだったので新しいものを付けるだけなんですが
ボルトも替える都合上チップソーを外したんですが、
外したチップソーが研ぎたてなのに、チップ大きさが新品の長さが半分くらい
厚みに関しては1/3くらいしかない。
これでは研磨代分も切れない。
もちろん、これは当店で行ったものではない。
他店で行ったものをとやかく言うべきではないが
流石に目も当てられないくらいの状態なのでタブーを破る。
(これは当時のものではなくこんな感じだったという見本です。上が使用済みで下が新品)
「〇〇さん、このチップソーですが、こんなにチップの小さいのを研いでも研磨代分も切れませんよ。」
「これは高い刃だから、研磨しないと勿体ない。」
「それでも切れないはずですよ。」
「〇〇さんが行くところは研磨代が安いからそこで研いでもらったんで大丈夫。」
(その研磨屋さんはプロの研磨屋さんのはずですが、プロだったら普通は研磨しないはずだが。)
これ以上のことは控えさせていただきましたが、頭に隅には残っていると思います。
とにかくチップソーに限らず、手鋸も含め、鋸は新品の時が一番切れるように設定してあります。
いくら目立てをしたからと言っても、刃先が輝いていても
刃を削って刃先がベストの状態よりも控えた状態ですから切れ味も控えめになるはずです。
特に、125〜190mmの出筋のチップソーは研磨代と新品の差額が2〜3倍。
一度研磨をすれば切れ味は2〜3割低下。
さらに研磨を重ねればさらに低下。
これは研磨をお願いするユーザーさんの問題よりも研磨屋さんの問題要素が大きいと思うのは私だけでしょうか?