昨日も問屋さんが来るたびに営業マンの顔を伺うが
みんな同じような顔つきに見えてしまう。
作り笑顔の裏に悲壮感が漂っている。
話をすると、遠回しに売れないと意味合いのことを言われる。
「売れない」と言うと購買意欲が下がるので、言わないようにしているように見られる。
先日の問屋さんの展示会は来場者数が例年の120％だったらしいが
これは販売店が暇だから当然の数字と言えよう。
昨年の終わりくらい前まで2週間に一度は来ていたいつも笑顔の40歳くらいの配管工の方が突然来ないと思っていたら
どうも自殺されたらしい。
他の従業員の方は何も言われなかったので、全く気が付かなかったが
自分は思い当たる節があった。
定期的に来店されるとき、必ず、どうでも良いようなものを買っていつも笑顔で世間話をしばらくしてから帰られていた。
本来なら欲しいものを買いに来ることが目的のはずなのに、来店される時の大半は息抜きに来ている。
何らかのストレスがいつも溜まっていたのだろう。
もっと早く気が付かなければいけなかった。
既婚者で子供さんも3人くらいいたはずである。
自宅も近所だったが、大変残念である。
さらに先週、ある大工さんから同様に40歳くらいの大工さんが自殺されたとのお話。
この大工さんは見習いからのお付き合いであったが、沙汰が無くて知らなかった。
後日にでも伺うことにするが、この大工さんは独身で一人息子なのに、親元を離れて親方の家に住み込んでいる。
実家はそんなに離れていないが実家にいたくない理由があったと思う。
昔から、いつも思い詰めているような子なので、逆に誰もこんなことになると夢にも思っていない。
過去に何度も三木の金物まつりに連れて行ったことがあるが、
何度誘っても喜んでついてきたことが脳裏から離れない。
お二方のご冥福を心よりお祈りいたします。
