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インパクトドライバのハンマースプリング

先日の件でかたさんさまから続報とのコメントがありましたが
うまく説明づらいですが、書き込める範囲でご了承願います。
ハンマースプリングはこの部分になります。

インパクトドライバーは通常モーターに繋がっているハンマーの突起の間に
アンビルが入っているため普通にスイッチを入れたらアンビルが回転します。
ところが固いネジを締めるとネジが止まろうとするためにハンマーが捩じれでモーター側に退避し
アンビルをくわえているところが外れてしまうために半回転空転します。
空転したハンマーは捩じれが解放されるために再度アンビルを捕らえます。
その捕らえたときに、ハンマーの突起側面とアンビルの受ける側面がぶつかるために打撃があります。
打撃直後、再度アンビルに負荷がかかるためにまた最初と同様に空転しますが
この空転するタイミングはハンマーが逃げないように押さえているハンマースプリングに強度によって
空転までの時間が変わります。
ハンマースプリングが強ければ空転するまでの時間が長いので一回の打撃の間にビスを回す量が増え
ハンマースプリングが弱ければ空転するまでの時間が短くなり一回の打撃の間にビスを回す量が減ります。
この差によってビスの締め付け時間が変わりますが、反面回し過ぎてデメリットが生まれます。
要するに打撃が強いからたくさん回るのではなく
本当の違いは打撃の後の回す量が多いか少ないかなんです。


また、過去に何度も触れていますがインパクトドライバーにトルク表記は各社まちまち。
概ね、M12くらいの仮締めのボルトを3秒間締め付けたときのボルトの締め付けトルクなんですが、
ビスを締める速度とは、勝手が違います。


造作用のインパクトドライバーは現在古いインパクトで対応して
建前だけ新型を使う方が結構おられると思いますが
古いインパクトはいずれ故障して無くなります。
メーカー側には造作用に確実性重視のインパクトドライバーを発売するか
ベストはハンマースプリング強度の可変式のインパクトドライバーを作っていただくことだと思いますが
ユーザーの皆さんやメーカーさんはどう思われるでしょうか?