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先週の解答(ボツになっ自在錐)

大雨被害の後を追うように情け容赦ない台風が異例のコースを辿って通り過ぎました。
皆さんは如何なされたでしょうか。
被害が最小限に留まって頂けることをお祈りいたしております。


それでは、先週の解答です。
先週の問題は改良した試作の自在錐でした。
早速解答からご説明いたします。
実は刃先を替刃鉋の技秀のように刃先をしゃくりました。


削り屑を薄くはいでいる状態であれば、何もしていないのと同じです。
刃の切り込み量が大きくなると技秀で言う裏刃部分に削り屑あるいは対象物が当たるために
刃先が対象物から逃げます。
そのために刃が食いつきにくくなるはずです。
ちなみに今回のカンザワの刃は右刃と左刃は上目の向きが違いますので
同じ勾配でしゃくっています。


この方法は大日商の安全座彫カッターで採用されていますが、
工作機械の業界では鉄を削るときに同様の方式を取り入れています。
例えば旋盤で使うバイトは

今では替刃式が普通になっていますが、その替刃も

このように3面使えるようになっていますが、鉄が食い込まないようにあるいはビビらないように
3面共しゃくってあります。