昨日の続きになります。
この日は夕方集金予定のところがありますので、早めに終らせたいところでした。
問題の第二試合。
対戦相手はこちら
症状は、電源を入れるとモーターは唸るが全く回転しない。
この場合は確率的に3割は主軸ロック、1％は手押しロックで残りはモーターロックですが、
前回モーターロックの修理をしましたので、ほぼ主軸ロックで間違いない。
実際にベルトを外してチェックをしようとしましたが、軸が回らないのでベルトが外れない。
ベルトを切れば分かりますが、切ったら本日はご愁傷様になってしまいます。
さらに前回の修理でベルトは2本とも新品に交換しているので、固くて動かない。
仕方がないので主軸にスパナを入れて回せる70度弱の範囲でベルトを強引にヌキます。
悪戦苦闘の末、何とかベルトが外れました。
やはり主軸がロックしています。
この自動鉋は長い間、雨ざらしになっていたらしく、鉄部はどこも錆びていて分解するだけでも難航。
手押しを定盤ごと外して
主軸のプーリー抜こうと試みるが固くてヌケない。
仕方がないのでベアリングプーラーで抜くと抜けるには抜けたが押さえた主軸先端の左ネジが完全につぶれている。
今度はベアリングを抜こうとするが、ベアリングプーラーを使ってもビクともしない。
ベアリングの場合はぶち壊して抜く方法がある。
外枠はディスクグラインダーで両面切り込みを入れて外し
玉を抜いて
内枠は両面ディスクグラインダーで平面に削って叩いて抜く。
ここで忘れてはいけないのは抜いた軸がさび付いているのでシコシコ擦ってピカピカにする。
忘れると挿入できないだけでなく、抜くこともできないことがある。
新品のベアリングを気持ちよくハメて
元通り組み立てて終了。
逝かれたネジは三角やすりで修正しましたよ。
