先週の解答となりました。
今回は、ほとんどの方に縁のないような問題でしたので、正解者が昨夜まで現れなかったのではないかと思いました。
その問題は
このある作業専用として依頼されたものとはいったい何でしょう？でした。
正解はイナゴ天井に使う木端溝突でした。
普通のイナゴ天井の場合。溝なんて突きません。
厚みが6〜9ｍｍ程度の杉の無垢板を片側だけ反りやすいように斜めに薄くして
板幅が伸縮しても空（す）かないように、その面にイナゴ釘や竹釘を差して取り付けるわけですが
この地区では邪道なのかもしれませんが、その方法ではなく片側の木端に薄いマルノコ刃で溝を突いて
薄くした反対側を突っ込んで板幅の収縮に対応する方法を取るために
坪当たりウン十万円するような杉の天井板に溝を突きますが
一つ間違えればその日の日当が飛んで行ってしまいます。
今まではマルノコ兼用ミゾキリを上下裏返して挽いていたようですが、
刃口が広いし、板が定規から逃げやすいので押さえローラーを付けて刃口を狭くすることが目的でした。
試作の段階では刃口が若干広いですが定盤の上に４ｍｍベニアを前面に貼り付けて刃を下から出して使うために
刃口で引っかかることはないと思います。
また定規が薄いので実際には3寸角に変更します。
それでは今回の試作品で挽いてみます。
続く
