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先週の解答(嫌なチャックアダプタ)

町内の祭礼が終わりました。
今から片づけに行きますが、若い手がいないので心配です。
推定平均年齢が70歳の中で何事も起きないことを祈るばかりです。


それでは先週の解答になります。
先週の問題はチャックアダプタを売りたくない理由でした。

そもそもチャックアダプタはインパクトドライバーで使います。
インパクトドライバーで負荷の大きい作業を行うとチャックが締まり過ぎになります。
反面締まり過ぎてもチャックの太い部分を握って逆回転すると緩みます。
それでも取れない時はチャックの細い部分をバイスで思い切り挟んでパイプレンチで太い部分を回せば取れます。
また締め過ぎて六角軸が折れやすいことが最大の難点です。
そのため、販売時には
「連続して打撃が続くようなことをすると壊れます。」
と一言お断りして買っていただきます。
ところがこの意味を理解しようとしない方がおられます。
理解できないならともかく「理解しようとしない」んです。
例えば「どうしても太い木工ドリルを硬い木に使いたいためにドリルチャックが必要だから買う。」と言った考え方の方。
作業を始めるとすぐに折れます。すると電話で(対面なら説明がしやすいんですが)
「いくらも使っていないのにすぐ折れた。もっと丈夫な軸はないのか!(完璧な過負荷作業です)」
インパクトを使う以上折れます。」
「だったら、もっと太くしろ!」(え〜?)
「太くしてもインパクトに入る部分は細いからそこで折れます。
「じゃあ、インパクトの直前まで太くしろ!」(勘弁してください)
「それでもその次で折れます。」
「たっだら軸をもっと硬くしろ!」(無理難題ですよ)
「硬いともっと折れやすくなります。」
「あなたがどうこう言わずにメーカーに言ってくれ!」
「同じ回答しかきませんよ。とにかくドリルチャック軸はインパクトで叩いたら折れますから、折れないものが欲しいと言われたら売れません。」
”理解せずに使って折れたら不良品だ”
という考え方の方には、埒が明かない商品で売らないことがベストなんです。
本来なら売り手にも売らない権利があるので行使したいところですが、これも難しいようです。