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下穴は3〜4mm

一昨日、三次元クロスカットソーの送りローラーのシャフトがすぐに抜けて仕事にならないと言うことで

対策として片側から鉄板を当ててシャフトにメネジを切って固定することにした。

鉄板はここに当てる。
次の日、4.5mmx38mmのフラットバー22枚を120mmでカットし8.5mmの穴を3か所開ける。

開けるものが小さいので自作のバイスで固定するが、いきなり8.5mmで開けるのは
開けにくいだけでなく、芯ずれも起きやすいので下穴を4mmで開けた。
下穴を開ける理由は一般には
「いきなり大きい穴を開けると開けにくいので下穴を開けた方がいい。」
と言われますが、これは自分的に納得できない曖昧な理由なので自分なりの考えとして
鉄工ドリルには捻じっている中心部の「芯厚」と言うものと刃先中心の平刃部分があります。
この芯厚があるために平刃部分ができてしまいます。
芯厚をなくすと鉄工ドリルが捻じれた縦二つ別れてすぐに折れてしまうため、ある程度の芯厚は必要です。
鉄工ドリルの平刃には鉄を開ける能力が斜めになっている刃先部分ほどの切削能力がなく
これが鉄工ドリルの開けにくさの要因でもあり、その分加圧を掛けて平刃が鉄に食い込むことによって
鉄に穴を開けることができます。
刃裏をしゃくる研磨方法のシンニングはこの平刃を小さくすることが目的です。
平刃よりも大き目の下穴を開けると平刃の抵抗がなくなるために加圧が半分以下で開けることができます。
しかしあまり大きな下穴を開けると小さな加圧でも刃先が食い込み、切り込み量を大きく取り過ぎて
刃先が噛みついたり、刃が折れたりしますのでお勧めできません。
13mmの鉄工ドリルで開けるのに3mmで開けて6mmで開けて13mmを開ける方が見ますが
個人的にはお勧めできません。
芯厚は6mmのドリルも13mmのドリルもそれほど大きく違わないので
芯厚を回避する3mmくらいがベストだと思いますが
3mmの鉄工ドリルは折れやすいので、大きくても4mmくらいが良いかなと思っております。


賛否両論はあるとは思いますが、あくまでも個人的な意見ですのでご理解のほどよろしくお願い申し上げます。