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アルミ用チップソー

またまた昨日のコメントからの記事になります。

「アルミ用チップソーは留め切り用のチップソーと何が違うか?」

ここで言うアルミ用チップソーは文面からして留め切りチップソーに似ている

アルミ用チップソーは留め切り用チップソーとどこが違うか?

と言う解釈になります。

違うところを説明する前にそもそも「アルミ用」と言う言い方。

これは「木工用」と同じくらい解釈の範囲が広いものになります。

アルミと言ってもアルミサッシのような薄い素材があれば

以前オーダーでアルミのアングルを20本ほど束ねて切っていましたが、

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留め切りのような細かいチップソーではアルミの溶けたものが

アサリ部分や目底に詰まって切れなくなるので

縦挽きのようなチップソーの方が効率よく切れていました。

長い付き合いのある遠州丸鋸のHPでもこう書かれています。

www.ensyu-marunoko.jp

リンク先一番下をお読み願います。

ですから、ここからは「アルミ用」ではなく

「アルミサッシ用」と限定させていただきます。

アルミサッシ用の場合、切り始めに薄い板の端を起こすように切る勝手ですと

切った部分が曲がることがあります。

さらに切り終わりの部分では、さらに曲がりやすくなります。

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アルミサッシ用はそれを回避するために①すくい角をほぼ90度にします。

また、すべての刃が少しづつ切り込むように④上目の角度を0度くらいにします。

留め切りの場合は上目の角度を振らないとバリが出やすいのと

硬くて厚い素材を切ると発熱量が大きくなり刃がブレやすいので

0度は良くないと言われますが、すべての刃が少しづつ切り込むので

木口が綺麗に切れるとも言われますので、好んでアルミ用で

木材をカットされる方もみえます。

同じアルミサッシでも角パイプ形状の場合は切り始めも切り終わりも

曲がりが出にくいので必ずしも基本形が良いとは限りません。

結論として素材で刃物を特定するのではなく

ケースバイケースで使い方や使う道具で対応することが必要ではないでしょうか?