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大型プロショップ

先日県内に新しい大型チェーン店のプロショップが開店したので

息子と一緒に偵察に行ってまいりました。

おおよそのことはネットで調べてあるので、他の大型プロショップとの違いを

見てきましたが、特に参考になるところはありませんでしたが、

脅威に感じる部分がないというところが分かったことが収穫ですね。

 

私の知る限り、大型プロショップのほとんどがホームセンター系。

工具に関しては買うところというよりは見るところである。

だから店員さんのスキルはあまり必要としない。

逆に言えば手間がかからない。

当店のような個人店では1時間以上話をすることも珍しくない。

この手間代をどこか繕わなければいけないが、そんなことを思っていると

商品代が高くなってしまう。

すぐに価格の交渉やサービス要求される方がみえますが

こちらも全く無視するわけにもいかず、

かといって言い分を真に受けることもできない。

その点、メールでほしい商品の注文はありがたいが

メールでも質問ばかりで注文に至らなければ同様です。

それはあくまでも結果論だから、依頼されることは可能な限り対応する。

結局一番手間がかからない方法はネットの買い物かご方式。

店舗もなければ人件費もほとんどかからない。

 

話を戻すが大型プロショップは店舗と人件費及び商品在庫のかかる費用が大きい。

商品はほとんどメーカー直ではなく代理店が入っている。

代理店を介すことにより、返品や在庫管理が楽になるからである。

問題はそれ以外の莫大な経費が掛かっているのにも関わらず、

電動工具やエア工具を同じ掛け率で販売しているが、

電動工具やエア工具は掛け率が商品ごとに違うために

商品によって利益のあるものと経費すら出ないものがある。

傾向としてプロショップは利益のない商品の方が売れる傾向になっている。

だからマキタやHiKOKIの商品はいくら販売しても経費すら出ていないはずである。

 

しかし、ホームセンター系のプロショップは店舗を増やし売り上げも上げている。

その理由としてライバルのホームセンターがプロショップを展開しているから、

と言う単純な理由があると思います。

それともう一つ

欧米では電動工具やエア工具はほとんどプロショップが販売している。

最近の日本にはそのプロショップさえなかった。

これは以前の記事でも書きましたが

日本の電動工具の普及はマキタの歴史でもあります。

電動工具の最初は日立だったんですが、

それは戦前の話で軍の依頼を受けてのスタートで

販売網を全く必要としませんでした。

戦後は大型ドリルのような鉄工所で使うレベルのものだけ製造していたところに

モーター専門下請け会社のマキタが国内初の電気カンナで新規参入し、

販売網がなかったために鉋問屋経由で

現在の金物店や目立屋が主流として販売しています。

この先は個人店が勝つか大型プロショップが勝つか未来のことは分かりません。

プロショップ経営者は海外でのプロショップを見て

「なんで日本でプロショップが主流ではないのか?」

くらいに思われているかも知れませんが、

これからは個人店の良さを彼らに見せつけられるくらいの仕事をしないと

いけないでしょう。