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充電式チェンソー特有の症例

昨日マキタ36Vチェンソーが動かん!と持ち込まれた機種がこれ。

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見た瞬間に69%チェンブレーキが掛かっていると思いましたので

レバーを引くと動きません。

もちろんブレーキが入っていたわけではなかったので

一度ブレーキを掛けて戻しても変わりません。

念のため刃を手で回しても固くて動きません。

チェンを外すと普通に回ります?

と言うことはチェンバーに異常があるか?

見たところ異常なし。

ここまで来ると考えられるとことに思い当たる節がありませんが

チェンソーの刃を触ってみると

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スプロケットギアと当たる部分にバリが出ているために

チェンバーの溝にはまり込んで動けない状態でした。

電動チェンソーでもエンジンチェンソーでもこのような症例は見たことがありません。

リチウム電池の充電工具の場合、発熱対策に過敏になっており、

モーターの負荷が少しでも大きくなるとモーターを回さない設計になっています。

100Vやエンジンの場合なら少々硬くても強引に回すので

バリが出ても、回してしまうことによりバリが削れて普通に使えるようになりますが

リチウムイオンの電池では電池内部が100度を超えると電極が赤くなって

電解液のアルコールが沸騰するので即火炎放射器

条件次第では爆破します。

多少止まってストレスがたまることがあるかもしれませんが

このあたりのご理解をお願いいたします。

ちなみに昨日は、面倒でしたが

バリをディスクグラインダーで削って使えるようになりした。