こんなタイトルは、よく耳にします。
この場合、正しくは
「ドライバの差し込む穴が舐めてねじを外せない」
になります。
この質問に対して
・CRC5-56を付けたら取れる
・ゴムを挟んだら取れる
・接着剤をネジに付けたら取れる
・ネジサウルスで取れる
・逆タップを使えば取れる
などの回答をされる方が多いですが、自分的にはすべてNG。
まず「・・・したら取れる」と言った時点で適当な無責任意見です。
取れるかどうか分からないのに「取れる」と言う言い方はありえません。
もし過去に取れたのであれば「・・・したら取れるかもしれない」でしょう。
と言うことで今回は超仕上カンナの刃物の前後のプレートのネジが4本外れず
ネジ穴ではなくドライバの差し込む穴が舐めてしまったところの対処に伺います。
今回のネジは下から上に向けて入っていますので、とにかく本体を倒して行います。
外れないネジを外すときの基本は
・力任せに回さない
・とにかく回さずに叩く
どれだけ弱い回転力でも回せる状況を作ることである。
他にバーナーで炙る方法も有効であるが、今回は裏にコードも通っているので
その方法はパスする。
とにかくドライバの入るスペースが超仕上の最大加工厚である6寸しか開いていない。
今回の取れないネジは六角穴付皿ネジである。
六角穴ボルトは舐めにくい分締める時はかなり強くしめてある。
それをインパクトドライバを使ったために舐めてしまったらしいが
取れないネジにインパクトドライバは禁じ手である。
微妙なネジはやっぱり加減の利く人力がベスト。
今回狭い中でも玄翁が振れるように短い六角軸ビットで叩く
叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く
これ以上回すと六角穴が舐める直前の力で回るまで回したら3本取れましたが
残る一本が取れません。
次の手段はタガネで叩いて回します。
マイナスを作ってマイナスドライバで回すのではなく
あくまでも外周に傷をつけてそのまま回転方向に斫って回します。
これで任務完了!
くれぐれも取れないネジを「・・・したら取れる」とは言わないでください。