修理には技術も経験も必要ですが結構直観力が速さを握っている。
しらみつぶしにすべての箇所を調べればベストであるが
それは修理代に跳ね返ってくるため、できるだけ必要ないところは
触らないことがベストである。
故障の原因は基本的に1か所だけである。
原因箇所以外の複数部品交換するのは、
今回の故障のためにダメージを食らった部品や
前々から悪かった部品、あるいは早めに交換する消耗部品があるからである。
そのため、安く済ませるためには必要最低限の部品交換に留めるべきである。
メーカーの修理は、後のクレーム回避のためどうしても怪しい部品は
すべて交換することになってしまう。だから高額になる。
逆に必要最低限の部品交換をして
1か月も経たないうちに別の箇所が壊れてもいけないので、
そのあたりの匙加減も必要である。
話は逸れてしまいましたが、必要最低限の手間と部品交換を目指すためには
見ただけ、あるいは症状を聞いただけで悪い原因の順位を決め
確認する手間のかからないところはやや上位に上げて機械を分解確認する。
今回も遠方より修理品をお預かりさせていただいた。
日立ビス打ちWF3Hと高圧タッカN2510HMB。
ビス打ちは恒例のピストンB だろうと開腹すると
予定どおりであった。ビットも摩耗がひどいので交換する。
もう一台のタッカは曲者の台湾製タッカ。
樹脂部品の劣化が早いので、クレームが多い。
症状は大半空打ちする。
ここで今週の直感クイズです。
今回の高圧タッカのリターン不良の原因は何だったのでしょうか?
今回は4択にします。
1.ヘッドバルブ不良
2.ピストンリング不良
3.シリンダ逆止弁不良
4.ピストンバンパ不良
今週も勇気ある回答お待ちしております。
解答・解説は、また来週!
追伸:実は今回直感で思った故障箇所ではありませんでした。情けない・・・。