先日マルノコの具合が悪いと新品のマルノコに買い替えたいとの依頼。
リョービの電子マルノコを勧めるが
「みんながリョービが良いと言うけど、俺はどうも抵抗があるから使いにくくてもマキタにするわ。」
とマキタの新型をご注文いただき古いマキタの電子を引き取った。
何の気なしにその引き取ったマキタの電子マルノコを持ってみると
確かに”使いにくい感”がある。
それは何か突き止めることにする。
万人が「リョービのマルノコは使いやすい。」と言われるが何がどうなっているのか?
詳しく語られる方もいないし
基本的にリョービのマルノコは
モーターのカーボンブラシラインをハンドルに平行にすることにより
ハンドル位置が重心に近い分使いやすいことになっているが
それ以外の部分にあるような気がした。
実は先日の小穴突きの時に気が付いたことが脳裏にあった。
小穴カッターは前が重いので使う時に起こすまでの手首の力が
マルノコの倍以上必要だった。
そこでリョービとマキタを同様に水平に起こすと明らかにリョービの方が軽い。
また改めて思ったんですが、マルノコはほとんど中指1本で支えている。人差し指はスイッチを握るためにマルノコを支持できない。
薬指と小指は前が重いために自重が掛からない。
親指はマルノコを支持するところがない。
だから中指1本でマルノコを吊るして、本体がどれくらい傾くか調べる。
・条件:どちらも165mmの深切電子マルノコ
・方法
ホイストでロープを垂らし、ロープの先に中指で支持する位置にマルノコを吊る。
まずマキタ電子マルノコを吊る。
長手5寸に対し妻手2.5寸なので5寸勾配。
続いてリョービ電子マルノコ
こちらは長手5寸に対し妻手1.8寸なので3.6寸勾配。
理想はもっと水平に近くても良いかもしれない。
そもそも、親指が参加できないことに不可解を感じる。
次回それを掘り進んでみることにして今回の結論とします。