近年、少しづつ増えてきた窓抜き作業にトリマーやルーターが使われますが
その時に使う刃がフラッシュビット。
本来は建具や家具を製作する際、芯材に沿って張物の面材をくり抜くから
フラッシュ作業に使うという意味で「フラッシュビット」。
大工さんは、それを流用しているので、なかなかこの名を覚えていただけない。
フラッシュビットは先端のドリル刃で穴を開けて、
そのまま当たり面を芯材である窓枠に当てて時計周りに回すことにより
刃物が進行方向に対して左に曲がりたがることを利用して
芯材面で面材をカットします。
トリマーで使う場合6mm軸しか使えないので
通称1段6x6(刃物径6mm軸径6mm)ビットを使われますが
石膏ボードの場合は、ゴミが少なめで良いですが
刃の付け根が4.5mm径ほどしかないので折れやすく
特に構造合板は力を入れないと切れない状態になるとすぐに折れます。
ですから個人的には構造合板を抜くときは刃物径の大きい6x8をお勧めします。
6x8だと刃物の付け根が6mmありますので、多少は力を入れても良いでしょう。
それとフラッシュビットの再研磨ができることを知らない方が多いようです。
そこで今週の問題とします。
フラッシュビットの再研磨はどこを研磨するのでしょうか?
研磨屋さんによって考え方が異なる場合がありますので
今回は、当店の下請け研磨屋さんの場合の作業内容を考えてください。
「刃先を研ぐ。」と言う言い方は答えになっていません。
〇〇の△△と言うように具体的にお答え願います。
いずれにしても研磨できるのは1~2回程度ですし、
研磨代も数百円しかいただけませんのであまり手間は掛けたくないところでしょう。
ヒントとして研磨する面は1か所だけではありません。
解答・解説は、また来週!