昨日の記事で折れたインパクトに挿入した六角軸。
1件目はナットを締める19mmの六角ソケット。
2件目はドリルチャックアダプタであった。
常に「締めすぎると折れます!」と注意喚起をしますが、
「折れないソケット下さい。」「もっと折れないチャックを下さい。」
と言われますが、そんなものはありません。
だいたいが、”18V対応”の表記が間違っています。
ビットメーカーは18V対策なんて何もしていないはずです。
「18V対応」のロゴを入れないとユーザーから販売店に
「これは18Vでも使えるのか?」
と言われるから
ビットメーカーも入れないと販売店買って頂けないので、
本来の意味とは関係なく記入しているとか。
それと何度も言ってきましたが、インパクトのトルクの表記が
明らかにおかしい。
法的な基準は何もない。
各社基準がバラバラ。
そもそもインパクトレンチで鉄骨に仮締めした状態から3秒間締め付けたトルクが
一般の表記だったのですが、
インパクトドライバーのトルク数値が六角軸の耐力を通り過ぎてしまったために
ナンセンスな数値になっている。
念のためトルク表記220N・mのインパクトドライバーの取扱説明書には
参考のため、赤線を入れておきましたが
左図のM16の場合1秒締めると締め付けトルクが約140弱
だがその先は表記がない。
これは六角軸ビットが折れるかボルトが破損するから計測なしと言うことではないか?
ボルトが折れないように硬い高力ボルトのデータが右図。
こちらはM12高力ボルトを1.5秒締めた時、締め付けトルクが140弱。
また不思議なことにM16の数値がない。
これはトルク200付近だと六角軸が持たないから検査ができないと思われても仕方がない。
結局、インパクトドライバーのトルクは150~170くらいが限界で
それ以上するとビットが持たず、カムアウトしやすいだけの意味になる可能性がある。
「締めにくければ強弱切り替えを使えば?」
とも言われますが、モーターの回転を落としてもハンマースプリングは
変わらないので、それほど締めやすくなるとは言えないと思います。
早く可変式ハンマースプリング機能のあるインパクトドライバーが
発売されることお待ちしております。