今回も遠方からの修理依頼。
プリント合板を打ったら一番綺麗に打てる幻の名機と自分ひとりで語っていますが、
すでに部品補給中止状態のため、こちらにやってきました。
「部品補給中止」の意味を間違って解釈されることが多いようですが
正しくはメーカーが部品の在庫を補給しなくなったと言うこと。
ですから、すべての部品があったとしても「部品補給中止」の場合があります。
通常は部品の在庫が切れないように最低発注数だけ生産して部品を確保しますが
あまりメーカーの発注数が少ないと原価よりも高くなるために
部品補給中止したいところです。
ある程度年数が経てば、「部品補給中止」して
採算の合わない部品補給をしなくて済みますが
現実は残った部品量の方がはるかに多い。
部品が無くても修理すれば部品が掃けますが
一品でも部品が無いと修理ができないために
「部品補給中止」と同時に修理を断ってしまうことが多いようです。
今回の修理は、お決まりの経年劣化した樹脂部品。
トリガバルブの先の樹脂部品が劣化して全く打てないだけでなく
手前の座金が癒着してカスさえ取れない。
何とか気持ちよくヌケましたので
次からは新品のゴムで打ちまくってください。