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部品補給中止

昨日の記事で故意に違和感があるように書いたつもりでしたが
ご存知の方が多かったのか?あるいは気が付かなかったのか?
日立のN2504AシリーズもNT-25Aも部品補給中止ですが、新品の在庫がありましたので
無事に修理を終えることができました。


そもそも”部品補給中止”と言うのは各社同じ意味だと勝手に認識しておりますが、
部品補給中止=すべての部品を供給することができない。
あるいは
部品補給中止=これから新規に部品を用意しない。
と言う意味だと思っております。
日本の電動工具メーカーは製造を打ち切ってから7年以上は修理をしないとお客様に対して失礼に当たります。
(実際はもう少し多めの期間を取ってあります)
現行モデルの部品は新品用と修理用の両面で使えるために部品原価は安くできますが
製造を打ち切ると修理用の部品のみのため発注ロッドが減ってしまうために原価が上がります。
打ち切り後、数年間はある程度の数量が見込まれますが、それ以降はさらに発注数が減ってしまうために
部品によってはメーカー出荷価格よりも部品原価の方が高くなる場合もあります。
それでもメーカー責任として供給しなければいけないものは供給せざるを得ません。
それでもある程度の期間が来れば法的にも許され、且つ消費者からもある程度の理解を頂けるころに
部品の製造を中止します。


ただ、中止したからと言って部品在庫を廃棄するわけではありません。
保有期間が過ぎてもメーカーに在庫があれば、販売してくれます。
決して一斉に部品がなくなるわけではありません。


ただ修理の場合は対処が変わってきます。
各社多少方針が違いますが、基本的に部品保有期間が過ぎるとメーカーはそれを理由に修理しません。
決して新品を売りたいからではありません。
もし、メーカーが新品を売りたいから修理をしないとしたら、所有者はそのメーカーの商品ではなく
別のメーカーの商品を選びたくなりませんか?
メーカーだってユーザー様に嫌われたくないですから、少しは考えていると思います。


それではどうして目の前に部品があっても修理しないか?
それは、修理完了後に別の不具合が出て、その部品が無かった時に修理ができないために
メーカーかユーザー様のどちらかが、あるいは両者に損失が出てしまいます。
メーカーは責任ある修理をするために、再修理ができる条件下で修理そしなければいけないために
部品補給中止品は基本的に修理をしません。
ただ、「他に不具合があってもクレームを付けませんから、その部品を交換してください。」
と言えば修理をしてくださるケースもあると思います。
でも現実は証拠が残っていないことが多く、条件を付けても忘れてしまいクレームになることもあると思います。
また、中間に入っている販売店に理解が無いと、これも不成立になるでしょう。
それと販売店が新品を売りたいから
「部品補給中止=これ幸い!」
と思っているとんでもない販売店は・・・・ないことを祈っています。