今回の修理依頼はMAXのHN-90N4
症状はタイトルの通り。
ピストンが落ちるだけなら問題ないのですが、その場合ピストンのリターン不良を起こすため空打ちが頻繁に起こります。
この場合、原因は、ほぼピストンリング。
”ピストンリング”と言うと
「どこのピストンだ？」
と言われそうですが、確かにHN-90N4に限らず同様の釘打機には
・メインピストン（釘を打つドライバ）
・ヘッドバルブピストン（メインシリンダの蓋）
・フィードピストン（釘を送る）
・トリガバルブ（引き金の芯）
・パイロットバルブ（引き金の動作により空気を流れを変更する）
など、ピストンはシリンダの中で気圧の影響を受けて上下するものの総称ですが、
釘打機の業界では「ピストンリング」と言うとメインピストンのリングのことになりますのでご容赦願います。
そのピストンリングを確認すると
本来なら断面が「O」のOリングではなく、外周が摩耗してDリングになっています。
これではメインピストンが落ちるのは当然。
新品に交換して
正常になりました。
