日立の三相自動カンナの修理依頼がありました。
症状は変速レバーが根元で中折れ。
運よく折れた部分はヌケましたが、レバー側にオネジが残っていないので
新品交換すべきであるが、部品が補給中止っぽいので溶接して再建することにする。
ネジの部分が曲がりやすいので軟鉄のボルトは避けて溶接の着きが良くないですが
あえて折れにくいステンレスボルトを溶接します。
普通に溶接すると中心部がくっ付かないので開先をします。
ボルト側も同様に行い溶接します。
これを現場に取り付けてレバーを上下しようとしたら
一発で折れてしまいました。
断面を見ると完全な溶接不良。
開先が足らないのと、叩きが足らなかったので溶接部分もスカスカ。
店に持ち帰って、前回よりも開先量を倍くらい研磨する。
(倍くらいというと立体なので8倍くらい研磨しました)
今回は仮付けしては「鉄は赤いうちに打て」の鉄則通りに行い。
溶接後、バイスに挟んで
ネジが曲がるまでレバーを曲げても溶接が取れないことを確認しました。
改めて、今回は反省orz