先週の固定定盤の見積もりがまだ出せる状況ではなさそうな雰囲気であったので
電話で確認すると
「ウォームギヤの蓋を開けて、何処で不具合があるか確認してください。」
とのこと。
普通なら飯田工業の仕事であるが飯田工業が見た方が手間が掛かるし
修理に取り掛かっていないので手を掛けたくないのは、やまやまだが
丁度、固定定盤の現地の近所に直角二面の修理依頼があったので
2件まとめて伺う。
1軒目の直角二面の修理を終え、固定定盤を確認する。
ギヤボックスの蓋は初回に一度開けようとしたが開きそうにもないので
中断した経緯がある。
今回は意地でも開けるつもりで来たが
まず、その部分が真っ暗で見えない。
お客様にマキタのラジオライトをお借りしたが置くスペースもないので
手持ちのLEDライトで何とか見える程度。
ネジを3本外して、マイナスドライバで叩こうとしたが
一番下がっている位置で止まったまま動かないので
マイナスドライバーを横から叩けない。
斜めに衝撃を与えるとわずかに動いた。
その隙間を利用して360度回しながら叩くと
6mmほど抜けたところでそれ以上動かない。ここでギブアップ。
お客様が「爪付きジャッキ貸したるで上げよ!」と背中を押して下さる。
しかしジャッキボルトのように入っているフィードスクリューが
効いている可能性があるからその場合はジャッキでは上げられない。
そこで飯田工業に相談するとフィードスクリューの雌ネジがボルトで固定してあるので
それを外せば上げられるとのこと。
理屈では簡単だが本体が一番下がっているので、
縮み切ったジャバラの中にあるボルトをうまく回せるか?
またボルトの長さくらいしか抜くスペースがないので抜けないかもしれない。
でもやってみなければ分からないので実行する。
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ギリギリで抜けた。
次ぎに爪付きジャッキを右側にかって左側を少しづつモーターで回しながら上げると
少しづつ音がして上がる。
勢い余るとどこかで破損する恐怖に怯えながら10cm近く上げるとメネジが抜けた。
フィードのカバーも抜けたのでフィードスクリューを引き上げると
ネジ部したのシャフト部分が欠損していた。
要するに今回はフィードスクリュー軸の下で折損していた。
しかし欠けた破片がウォームギヤに絡んでいるのでギヤも一式交換と言うことで
ようやく見積もりが出せる。
この日は大きな一歩であった。