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先週の解答(木端削りローラーの直角出し)

お盆休みも終了しました。

ほとんどの方は本日から仕事始めではないかと思われます。

仕事始め初日は思うように動けないから応援の方まで1人工働かず

早上がりをされているような話も聞かれますが

今年の夏も例年以上に暑いですから、

いきなり酷暑の1人工は気を付けた方が良さそうです。

自分は結局4連休中毎日数時間ですが仕事をしていました。

おかげで本日はのんびり始められそうです。

 

それでは先週の解答になります。

先週の問題は木端削りローラーの直角出しの工夫でした。

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どうしても溶接部分は冷める時に微妙に鉄が縮むため

直角の精度が出せません。

鍛冶屋さんは精度を出すために先に筋交いを入れて冷めても動かないように

している方も見えますが、筋交いをしっかり溶接すると

外した痕が残ってしまいます。

適当に付けると外すのは簡単ですが冷める時にゆがみが残るので

筋交いを外すとまた直角が動きます。

そのため、当店ならではの修正をします。

まず溶接しますが、溶接時にわずかに90度よりも小さめの89度くらいに溶接します。

そして歪み槌でこの部分を叩くと

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叩いた部分が伸びるために

 

 

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89度が少しづつ開いて90度になります。

行き過ぎると戻すことはできませんので丁度いいところで終了とします。

もし行き過ぎたら?

溶接部分に切込みを入れてやり直しになりますが

今のところそのような事例はございません。

おかげさまで、本日も注文が入っておりますので、これから製作致します。