昨日、最後のW573EDMが入荷した。
営業マンが「ベースの精度が悪いかもしれない。」と断りが入っていたが
返品するわけにもいかないので5台ともチェックする。
すると5台とも、すべてベースが凹んでいる凹面であった。
この位置から定規を前に進めると
ここでコツンと当たって止まる。
このまま使うと横切りの時捨て切り部分が落ちるために
切り終わりの刃の痕が付いてしまうのですべてベースを叩き出しして平面化した。
どうしてみんな凹んでいるか?
それはフライスを掛ける時に切削面が熱くなり、熱膨張でベース面が膨らむが
それを平らに削ると冷める時に戻ってしまうために中央が凹む。
対策はフライスを掛ける時に
・高温にならないように切れる刃物を使う。
・ベースが高温になったら冷めるまで時間を置く。
量産化するベースだけに、そのあたりが難しいかもしれないが
今のマルノコは「直角命」と言われるだけにプロ用のマルノコは
作り手も売り手も真剣に考えないといけない。
ちなみに今回はフライス仕上だけでなく、
サンディングベルト仕上も混じっていたが精度は変わらなかった。
サンディングベルトでも熱を持てば条件は一緒である。
念のため、修正後のチェックはこんな感じで行う。
皆さんもマルノコが何かおかしいなと思ったら確認してください。