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USマキタのインパクトドライバー

以前にも触れたことがありますが、最近は、なぜかあまり見なくなった

USマキタのインパクトドライバー。

ただいま大統領選挙中ですが、日本ではアメリカと言いますが

アメリカではアメリカと言うとアメリカ大陸を差すようなので

合衆国を表す「US」で表現するらしいです。

そUSマキタのインパクトには日本と違う条件が二つあります。

一つは電灯線の電圧が違うこと。

日本は交流100VですがUSは125V。

なので充電器が違います。

USの125V仕様の充電器でマキタのバッテリを充電すると何とか充電できるようですが

満タンの時にUS仕様はエアーが起きて充電停止するらしい。

そのため、満タンの時の音楽が鳴らない。

これはバッテリにダメージが掛かっている可能性があるのでお勧めできません。

それから、プラグに極性があります。

逆に差しても使えるはずですが、US仕様は電極の片方が丸く膨らんでおり

コンセントの広い側に丸い電極を差さないと正しくアースが取れません。

これは日本仕様でも同じことが言えますが、より高い電圧の方が

感電事故が発生しやすいので極性のあるプラグを使っていると思います。

ただ、これに関しては丸い電極をグラインダーで日本形状に替えれば

特に問題ないでしょう。

 

もう一つ違う環境は六角軸のビットのくびれ位置が違うこと。

US仕様の方が日本仕様よりもくびれが2mmほど先端に近くなっています。

中国製の安物のビットにも同様のものが見られます。

そのため、US仕様のインパクトに日本の六角軸ビットを入れると

引っかかり部分が奥までいかず、気持ちよく止まりません。

逆に日本のインパクトにUSビットを一番奥まで入れるとロックが掛からず

そのままビットを数ミリ出すとビットが止まりますが

木ネジを締める際、ビットの奥が底に当たらず、スチールボールだけで耐えているため

スチールボールとスリーブの裏側が早期磨耗を起こし

初期のうちは〇痙攣状態でビットが抜けなくなる現象が発生します。

それを何度も繰り返すと穴がガバガバになってビットが止まらなくなります。

 

その対策として、US仕様を日本に売ろうとしている業者がアンビルを日本向けに替えて

販売している方が数件おられました。(決して犯罪ではないです)

誰が行っているかはマキタが大量にアンビルを販売しているので

調べればすぐに分かることですがマキタは特に何もしていないようです。

ただ、この件で最近見なくなった原因として

ハンマーケースのネジ締めが異様に固くなったこと。


USマキタのインパクトドライバーのアンビルを日本仕様に交換する動画

この動画の2分25秒あたりで外している部品ですが、なかなか簡単に外れません。

下手に外すとハンマーケースが傷みます。

趣味で愛機を改造するのは良いですが、本業で部品交換しようとすると

手間代と部品代であまり訳す出来ない部分もあると思います。

 

少々安いからと言ってUSマキタの商品を購入する際は

そのリスクもご考慮願います。