先日、豊田市まで角のみの修理依頼がありまして
その程度の修理ではわざわざ行けませんので、
豊田市に行ったときに初めて伺う作業場に立ち寄って角のみを修理しようとすると
「こっちの傾斜盤のスイッチを入れると回らんくて、弾みをつけると回るんだけど。」
「それは欠相運転ですね。三相の入力線が1本繋がっていません。そのまま使うとモーターが焼けます。」
入力線を辿ると、スイッチの端子部分が焼け切れていました。
スイッチの端子そのものがダメなので交換しないといけません。
スイッチは持っていましたが、さらに
「こっちの自動鉋の送りがメチャメチャ速くて使えません。」
※現物ではありませんがこれのもう一世代前の形式です。
はぁ?こんなことは聞いたことがありません。
機種は今から4~50年前の宮川工機の古い自動鉋。
変速レバーもないしインバーターも付いていない原始的な機種です。
ベルト掛け変え式の高速にしてもそんなに早くなるはずがありません。
送り速度が超仕上鉋並みですから。
とりあえずベルトを確認すると1本はかなりすり減っていました。
じっくり見ると何か違和感があります。
すると、そこに見えた初対面の大工さんが
「この自動鉋、だいぶ前に販売店Sさんに修理していただいたんだけど。」
Sさんは以前豊田市の大工さんからコメントを頂いた工賃サービスで修理する販売店。
数年前に廃業されましたが、工賃無料では、修理も
それなりになっているかもしれないので、もしやと疑ってみると
普通では有り得ないことが判明。
さて問題です。
今回の自動鉋。どうして送りがメチャクチャ速かったのでしょうか?
解答・解説は、また来週!
ちなみに先週の土曜日に修理して現在は普通の速度で送っています。