先日の「お客様を守る」での記事で、かたさんさまと竹寺さまから頂いたコメントで
こんな現場の仕事はしない方が良いことに同感を頂けました。
以前にも、何度も書きましたが仕事は家庭を守るためでもありますが
お客様を豊かにするためでもあります。
どちらかに偏っていることもありますが、それはあまり宜しくないと思います。
家庭を守ることを優先すれば、出来上がるものの原価を下げるか暴利になります。
同じ原価でも出来上がるもの価値を上げれなけば家庭が豊かになりません。
ですからこの二つが両立しないといけません。
ですから原価を替えずに価値を上げるか価値を下げずに原価を下げることが
仕事をするための目標となるでしょう。
ただ、先日の「お客様を守る」での大工さんはあくまでも常傭。
常傭だと手取りが確定している。
そうなればお客様への価値を上げるくらいしか目標がないが
すでにその気力がなくなっている。
だから、手を引いた方が良いのでその大工さんにお話しすると、
もちろんそのつもりだったようだが 、まだ材木屋さんの支払いの件が引っかかっていて
そこまで気持ちが言っていない様子。
ここで話を進める。
「大工さん、自分の人工(にんく)は頂いたんですか?」
「材木屋と一緒にしたからやり直しになっちゃたんでまだもらっていない。」
「それって12月分ですよね。1月分は?」
「それももらわないといけないし、胴縁を1月に買ったけど、これは材木屋さんに請求してもらう。」
「だったら、12月分と1月分を合算して1月20日で締めて、短い支払期限を設定して振込限定で請求書は郵送してください。」
「はぁ?」
「支払いのキリを付けないと縁が切れないでしょ。次の仕事を頼まれる前に集金して、『しばらくいけないくらい仕事が入って…。』の一点張りで良いでしょう。」
「それならお客さんの顔を見なくてもいいし、キリがつけれる!」
仕事は仕える事であるが仕えられる状態ではないところでは仕事にならない。
職人さんは限られた手間しか仕事はできない。
普通に頑張って年間300人工である。
この限られた手間を少しでも高く買って頂ける方のために
費やしてほしいと
願っています。