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修理工賃を考える

先日から依頼されていたシンクスの固定定盤の送材ベルト替え。

尾骨骨折のため、予定よりかなり遅くしていただいた。

これには、れっきとした理由がある。

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このベルトはエンドレスのため定盤ごと抜かないと交換ができないが

テーブルだけで100kg近い。

一人では絶対無理である。

普通ならメーカー修理であるが、メーカー修理だと一般に事務経費や経営者の人件費も掛かるので日当計算で1日5万円くらいが相場。

1日8時間勤務であるが事務処理もあるので現場作業は1日は基本6時間。

その半分以上費やせば1人工であるが、移動時間もあるので

基本1日賃金で2人必要なので2人工だから2x5万円=10万円が工賃となる。

現実はこんな請求はできないので、自分が行い、

重い定盤を出し入れするときだけお客様の手をお借りする。

この方法なら自分の半人工で出来る。メーカー修理工賃よりも一桁安い。

と言うことで、一人で出来るところまで分解する。

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チェンカバー外して

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駆動ローラーも外して

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お客様と二人かがりに定盤引っこ抜いて、その定盤を横倒しにして入れ替えて

元に戻すだけ。

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今回の修理は、特に技術は不要でパワーだけあれば何とかなります。

これをメーカー修理依頼する販売店は取次屋としか言えないでしょう。