PVアクセスランキング にほんブログ村

切込み量

母の葬儀の日、携帯に電話がかかってきた。

チェンソーが3台壊れて仕事ができんのですぐに直してくれ。」

「申し訳ございませんが、本日は母の葬儀なのですぐにはできません。」

とお断りを入れるが、次の朝、また電話が

「急いどるんで頼む!」

たぶん昨日の話は忘れていると思います。

言い訳しているよりも行った方が早いので時間を作って伺う。

3台壊れていたが、1台のみ手直しで2台は預かる。

 

さらに次の日

「刃がすぐに切れんくなるので替えはあるか?」

「今出先なので分かりません。」

「品番が分からんのか?」

「違います。店ではないので確認が取れません。」

帰社後、在庫があったので午後から届けるが

「新品の最初は切れるが、すぐに切れんくなる。研磨したのはもっとすぐに切れん。」

老眼でよく見えませんが、ほとんど使っていないような感じ。

それ以前に切っている木が木材ではなく枯れた広葉樹。

一般の米松よりも硬いので切れないのは当然。

帰社後老眼鏡をかけて見ると刃返りが残ったままなので、ほぼ使っていない状態。

よ~く見ると

f:id:toshikane:20210630220624j:plain

切削刃の手前のアタリと刃の高さの差がほとんどない。

チェンは遊びがあるので、切込み量が少ないと刃が逃げてきれなくなる。

そのためアタリ部分を削って

f:id:toshikane:20210630220608j:plain

これくらいにします。

f:id:toshikane:20210630220613j:plain

草刈チップソーや鉄鋼用チップソーあるいはサイディング用のダイヤモンドチップソーにも

同様のアタリが付いていますが、すべて切込み量を小さくするためのものであり

これによって刃が嚙みついたり、刃が欠けるのを防いでいますが

研磨すると刃の高さが変わるので、アタリも変える必要があります。