母の葬儀の日、携帯に電話がかかってきた。
「チェンソーが3台壊れて仕事ができんのですぐに直してくれ。」
「申し訳ございませんが、本日は母の葬儀なのですぐにはできません。」
とお断りを入れるが、次の朝、また電話が
「急いどるんで頼む!」
たぶん昨日の話は忘れていると思います。
言い訳しているよりも行った方が早いので時間を作って伺う。
3台壊れていたが、1台のみ手直しで2台は預かる。
さらに次の日
「刃がすぐに切れんくなるので替えはあるか?」
「今出先なので分かりません。」
「品番が分からんのか?」
「違います。店ではないので確認が取れません。」
帰社後、在庫があったので午後から届けるが
「新品の最初は切れるが、すぐに切れんくなる。研磨したのはもっとすぐに切れん。」
老眼でよく見えませんが、ほとんど使っていないような感じ。
それ以前に切っている木が木材ではなく枯れた広葉樹。
一般の米松よりも硬いので切れないのは当然。
帰社後老眼鏡をかけて見ると刃返りが残ったままなので、ほぼ使っていない状態。
よ~く見ると
切削刃の手前のアタリと刃の高さの差がほとんどない。
チェンは遊びがあるので、切込み量が少ないと刃が逃げてきれなくなる。
そのためアタリ部分を削って
これくらいにします。
草刈チップソーや鉄鋼用チップソーあるいはサイディング用のダイヤモンドチップソーにも
同様のアタリが付いていますが、すべて切込み量を小さくするためのものであり
これによって刃が嚙みついたり、刃が欠けるのを防いでいますが
研磨すると刃の高さが変わるので、アタリも変える必要があります。