昨日、自動鉋の修理依頼がありました。
本日と月曜日は予定が入っているので、当日の朝に伺います。
機種は飯田のSX533。自動昇降の幅500mmある三相の自動鉋です。
症状は送りを回すとカチャンカチャンと音がします。
画像が撮れなかったので手書きで描きます。
一番上のスプロケットが1回転するごとに音がしています。
スプロケットとギヤを見る限り異常はありません。
チェンが伸びてスプロケットとピッチが合わなくなっているかもしれないので
外すと新品と1/2ピッチほど伸びていました。
これくらいならあまり問題は出ないとは思いましたが
お客様の了解を取って交換しますが、それでも音は止みません。
他に考えられるところは・・・・と見ていくと、のぞき窓の奥のチェンが怪しい。
でもチェンの左右は目視するスペースはありません。
自動鉋の下定盤の側面なので上からも下からも見えません。
考えられこととして
1.チェンのどこかにゴミが入っている。
これはチェンを1周回せば全体が見えるので回してチェックするが異常はない。
2.スプロケットのどこかにゴミが詰まっている。
これは全く目視できないのでのぞき窓のスプロケットを外してチェンを回し
チェンが固く張ったところが怪しいはずである。
するとのぞき窓の左側に違和感あり!
触手で確認すると2番目のスプロケットを固定しているホーローねじが緩んでいるため
それがチェンの裏側を持ち上げてチェンが固くなっているような感じである。
なのでホーローねじを緩めてみるが、ねじ位置は触手では分かるが目視できない。
おそらくこんな感じだと思う。
六角棒レンチの3mmだと入りそうもないが2.5mmだと入らない?
こんなところにインチねじを使うはずがない。
おそらく、チェンの下敷きになったので六角穴がつぶれたものと思われる。
だったら一か八か、2.5mm六角棒レンチで抜いてみると気持ちよくヌケた。
ねじはやっぱりM6で六角穴は3mmだったが、
六角穴がつぶれて3mmのレンチが入らない。
新品のホーローねじを入れてみるが今回は全く見えないので老眼は関係ない。
手先の勘だけで強引に入れたら気持ちよく入った。
ねじもしっかり締まった。
試運転する。
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異音なし!
月曜日は作業場の引っ越しがあるので本日はその下準備に行きます。