夏季休暇直前に依頼があったパネルソーの修理に伺う。
休暇前に伺ったときの症状は刃物が前に出るタイミングが遅いために
最大の8尺を切ると上から切断の時、上が切れずに残ってしまう。
この場合、シリンダのパワーがないか、電磁弁の抜けが悪いかどちらかであるが
依頼者が「シリンダは、この前替えてもらった。」
と言われたが、本人全く記憶にございません。
シリンダが新しいのであれば電磁弁の不良の可能性が高い。
念のため、電磁弁のエアを抜く側のホースを外してシリンダを動かすと
正常に刃が出るので、見積もりもせず電磁弁の手配をして即日出荷していただく。
入荷した電磁弁はこれ
休み明けに、本日の午前中は工場が開いているとのことで交換に伺う。
電磁弁の左上に見えるのが刃物を出し入れするシリンダ。
部品を交換して試運転すると交換前よりは早く動くようになったが
数回動かすと、また遅くなった?
ゴミが詰まっているのか?再度電磁弁のエアを抜く側を外すと正常に動く?
新品の電磁弁が不良というのは考えづらいので、
シリンダかホースにゴミが残っているとしか思えない。
ゴミが出やすいように古い電磁弁の排気穴を広げて実験すると
排気が良くなったが時々、廃棄穴からゴミが出て詰まるような感じがする。
そうなると考えられるのはシリンダのゴムリングが破損している場合だが
それを依頼者に伺うと
「この前って言ったけど10年以上前だから・・・。」
とりあえずシリンダ修理の方向で仕切り直しになりました。