「100Vよりも動力の方が力が強い。」
と昔から言われております。
単純に100Vよりも200Vの方が電圧が高いからと言う理由では正しいとは言えません。
単相100Vの場合、コンセントの容量が15Aなのでコンセントを使う以上は
100Vx15A=1500Wが最高になります。
V(ボルト)は電圧、A(アンペア)は電流、Wは仕事量であり、
どれもパワーではありません。
これをエアに置き換えたとすると
気圧X空気消費量=仕事量となりますが、やっぱりパワーは出てきません。
パワーはモーターならモーターの特性とそれを支える部材が決めます。
釘打機でも同様にメインピストンの大きさとそれを支える部材で決まります。
ですから、先端工具の特性をよくすれば同じ電圧でもパワーが上がります。
でも限界はあります。
普通のカーボンモーターの場合、
電気エネルギーを運動エネルギーに変える変換効率約50%。
三相のモーターは約80%。
だから無駄な電気を消費しないように大きいモーターは基本三相を使う。
同様にブラシレスモーターは70~80%と言われます。
だったらみんなブラシレスモーターに変えればと言われそうですが、
ブラシレスモーターは大電流に弱い半導体に電気を流して回すので
充電工具くらいが適しているようです。
ですから40V-maxは18Vよりもパワーがある固定的な考えは捨てた方が良いと思います。
メーカーはそう思ってほしいために40V-maxの工具は18Vよりも性能を上げています。
でも18Vの倍も違いません。
12Vが14.4Vに変わった時パワーが2割上がりました。
14.4Vが18Vに変わった時さらにパワーが2割上がりました。
理由は同じ電池が2割増えたからです。
40V-maxは電池の量が変わっていません。(厳密には6Ahよりも減っています)
売りたいがために新製品を大風呂敷に広げる販売員の言動に惑わされないように
真相を見極めてください。