昔は建前に使うボルトはすべてインチ規格だった。
構造ボルトは大抵4分でたまに5分。力貫は3分が一般だった。
Zボルトを使われるようになった際、公のものにインチ規格が使えないため
ZボルトはM12になった。
インチボルト”4分”と言うのは通称名であり、正しくはW1/2(ウイット2ぶんの1)
同様にコンプレッサーの配管や水道管に使われている管ネジもインチ表記。
でもねじの外径が全く異なります。呼称1分(R1/8)なのに外径は約1cmあります。
どうしてか?それはそのネジを使った配管の内径だからです。
そんな説明の動画をyou tubeで見たんですが、そこで驚きの発言が!
「管ネジの1/8 1/4 3/8をどうして1分2分3分と言うか?それは分母が8の時の分子だから!」
と言いきられていました。
一般の工場でもそういう言い方をされている方はおられます。
数十年前まではメートル法を使わなかった戦前の教育を受けている方がどこの職場にもおられました。
その方々はメートル法がなくても務まる職場だと尺貫法しか分かりません。
(両親ともそうでした)
その下で働く若者は2分だ3分だに逆らえませんが、気の利く中間管理職の方が
「分母を8にするとその時の分子だ。」
と、こっそり教え、いつの間にかその即算法1/8=1分・2/8=2分・3/8=3分のはずが
即算法ではなく言われる理由に変わってしまっています。
裏を返せば、それくらい尺貫法が戦後生まれの者から消えているとも言えるでしょう。
小生、頭の固いオヤジですが、本日もわがままなお話にお付き合いくださり
感謝いたしております。