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アメリカマキタの修理

今回アメリカ版のマキタ(通称USマキタ)の充電ドリルの修理依頼がありました。

国産と部品が同じ場合もありますが、その場合でも日本のマキタは

「使える」とも「責任を持つ」とも言いません。

ですから、基本的に部品交換をしない手直しのみで行いたいところ。

今回の症状は、回ったり回らなかったりするとのこと。

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こんな時はカーボンブラシが怪しい。

カーボンブラシ」と言うと長さのことしか言われない方が見えますが

もっと広い意味で解釈してください。

厳密にいえば「カーボンブラシ関連の何かがおかしい」と言うべきでしょう。

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外してみると明らかにおかしい。

と言ってもおかしいのはカーボンブラシではなく、

カーボンブラシがきつくて素直に出てこない。

これは動かない理由としてほぼ確定。

モーターの回転で跳ねたカーボンが戻ってこないのでモーターに電気が流れず

回転しなくなります。

よく見ると原因は

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ブラシホルダが歪んでいるので国産なら交換するがUSマキタだと

部品が合う保証がないので、裏技でホルダー内面を削りたいところですが

厚みがないので、今回はカーボンを薄くして対応します。

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今回はアトマで削ります。

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反対側も削って、ブラシホルダの中に突っ込んで

ズッコンバッコンと気持ちよく出し入れ出来ますので

気持ちよく回転します。