昨日は、特に仕事が入っていなかったので下取ってきたホゾ取りを直す。
とにかく錆びて動かない。
上下とバイスと幅寄せは錆を取りながらなんとか動いたが
材料の前後送りがビクともしない。
カケヤで両面から交互に数回ぶっ叩くと墨1本づつ動いたので
10分くらいかけて何とかレバーで動くようになった。
プレカットの無かった時代は春と秋は毎週2~3回はホゾ取りの修理があった。
そのころは土場のようなところで刻み仕事をしたり
材木屋の一角で作業をされる方が多かったので、錆の夜トラブルが多かった。
ホゾ取りの修理の中でも思い出があるのは、
「ホゾ取りが回らなくなったので直してほしい。」
との依頼で現場に伺うと、電源を入れたとき横鋸が1枚だけ空転していました。
分解するとギヤが欠けて空転していたんですが、
確か、ここでお手伝いに来られた大工さんが手に怪我をしたと耳にしていたので
「怪我をした大工さんってひょっとして、このホゾ取りじゃないですか?」
「そうだよ。そういえば怪我をしてから一度も使ってなかった。」
と言うことは、ギヤが欠けたから大けがに至らなかったのか?
あるいは手でギヤを欠かしたか?
本人にそのことを伺ったら一言
「うるさい!」
と言われてしまいました。