今は無きリョービの造作丸鋸DW-165
発売当時は使いやすいと人気があった。
一つ目の理由は2本差しの薄型定規が付いており、左右どちらから差してもいいように
完全フラットになっていた。
(当時はマキタが半分のみで日立は右差し専用の目違いになっていた)
2つ目の理由は現在も変わらない傾斜モーター。
カーボンラインとハンドルが平行なためハンドルが他社よりも5mm近くなり
手首の負担が少ない。
しかし、これまで当店は造作丸鋸を散々否定してきました。
リョービは日立が造作丸鋸を発売するよりも前に造作丸鋸よりももっと精度のいい
胴付マルノコを発売した。
45度傾斜ができないので刃口が狭く、平行定規は小穴カッターと同じ丸軸だった。
しかし、発売時期が早すぎた。
当時はアルミベースのマルノコなんてなかった時代。
値段が高いし、落としたら割れるし、45度傾かないマルノコは敬遠された。
しかし、すぐ後に日立が45度傾く造作丸鋸を発売したら飛ぶように売れた。
スライド刃口はその時の名残りで未だに変わっていない。
その後、非造作丸鋸であるアルミベースマルノコが発売されるが
販売店もユーザー様もチャンポンにしている方が多く
アルミベースマルノコでも「造作丸鋸」と呼ばれる方が少なくありませんでした。
その造作丸鋸の定義は
1.ベベルガイドがアルミダイキャスト製であること。
鉄板だと曲がっても気が付かないですが、アルミだと折れるので
諦めて交換するので、平行の悪い状態で使うことは少ない。
2.スライド刃口があること
これは見た目に良いので未だにマキタもHiKOKIも外せないらしい。
でもこのスライド刃口は新品の時でも凹んでいるが使うともっと凹む。
これ?なんの意味があるんでしょうか。
これだと細物の縦挽きは使えないし、細物の横切りでも
切り終わりに刃が傾くので化粧側の木口に痕が付くはず。
リョービだけは、上記の理由で早々と造作丸鋸を撤退しました。
消費者の方々には、このあたりを認めてほしいです。