10.8Vのマルノコの注文がありましたがベースの精度に難ありとの評価を聞いて
少しでも対処してほしいとの依頼。
マキタに「そのマルノコは精度に問題ありますか?」との問いに
「良くありません。」と正直な回答。
幾分にも刃物径85mmの鉄板ベースだからあまり期待しないでほしいが
期待されるほど、やる気が出るので問題個所を確認する。
とりあえず平行度は刃の前と後ろで1mm違うのでアルミベースなら不良品。
でも鉄板ベースなので刃を引っ込めてベースを捻じると直ってしまった。
結局この程度の剛性。
どこが悪いか?
まずベベルプレートにヒンジ部分に遊びアリ。
カッターナイフの刃が入るほどの遊びがあります。
これは座金を大きくすれば何とかなりそうですが
座金を大きくしてもあまり変わらないので分解する。
すると本体側のヒンジボルトの外径が5.8mmで側の穴径が6.2mm。
片側で0.4mm遊びがあるので左右逆にすると最大0.8mmガタつく。
これでは直角定規は使えない。
毎度のこと、弱いところを溶接して、大きな穴の内径に溶接肉盛りして
ボルトが入らない状態から丸ヤスリでギリギリ通るまで削る。
塗装して元に戻して確認。
多分、これくらいならギリギリ合格を頂けると思います。