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重量物にキャスターを付けるときは

先日、ある大工さんが

「木工機を軽く動かすために自在を4個付けるかな?」

と言われましたので

「いや片側2個は固定にしないと動かなくなりますよ。」

「そうか?」

自在は軽いという先入観のある方には理解しづらいと思います。

でもオール自在を使ったことのある方なら使いづらいことはご存じだと思います。

基本はこのように

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ちょうど、自動車と同じようにすれば普通に動かせます。

特に重量の重いものの場合リフトのように自在を後ろにして

固定側から進めた方が軽く走ります。

ただし、外輪差が大きいので走らせづらい反面もありますが。

それではなぜオール自在が走らないか?

今回の画像のように盤木が短めで厚みのある場合はさほどではないですが

もっと盤木が長くて細いと盤木がたわみます。

すると自在のキャスターは楽をしようとすべて外側を向いてしまいます。

こうなるとどちら方向に進めても逆を向いているキャスターが

進路を変えかけた時に車輪が横に向いてしまい全く動かなくなります。

対策として車輪の間隔を狭くすれば動きやすくなりますが

今度は機械が倒れやすくなりますので、これも危険です。

逆にすべて固定にするとメチャメチャ軽く動きます。

ただし旋回できませんが・・・・。