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平行微調整のおさらい

先日のコメントでHiKOKIの充電の防塵マルノコはダッチロールしないか?

との質問がありました。

過去記事にも書きましたが旧:日立の新型の深さ固定方式に問題がありました。

従来の深さ固定方式は

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このようにレバーを下げるとリンクの両端を固定する方式であったが

その固さ緩んでも簡単に調整できるように

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リンクの奥側のみを横方向に固定する方式にしたため

左差しに平行定規を使うとリンク手前側が左に逃げ

左側に直角定規を当てるとリンク手前側が右に逃げるため、

どちらも満足に使えない。

おそらく今後の新作に関してはこの方式は採用されないと思いますが

モデルチェンジしていない現行モデルは未だにこの方式がありますので

ご注意願います。

前置きはこれくらいにして問題の平行微調整方式。

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左から

1.日立方式はヒンジの支点になっている+ねじを回すことによって、刃の前を左右に動かして平行に合わせているつもりであるが、実際はモーター分が全体に左右するだけなので平行に微調整しているが刃を引っ込めた状態ではほとんど平行にならない。

 

2.リョービ方式(旧マキタ方式も同じ)はリンク側を左右にずらす方式である。

この方式の場合、刃が引っ込んでいるとリンクが反るだけで日立方式同様平行にならない。

 

3.C3605DA方式は赤丸は平行微調整機構の支点になっている。

固定ねじを調整すると支点を中心にベースが傾くので平行が狂っても合わせることが可能である。

 

4.新マキタ方式はベース面を見ると前の分度器部分を2本のボルトで固定してある。

このネジを緩めるとベースと分度器が離れてネジ穴に遊びがあるので平行に合わせることが可能。

 

と言うことで3か4が優れていることになりますが

ユーザー様にお話しすると一番いいのは狂わないのが良いとのこと。

軽量化と多機能が精度と反比例しますので、

ちょうどいいところを見つけないといけないようです。