以前も何度か取り上げました長さの単位である「分(ぶ)」。
厳密には長さの単位ではなく「五分五分」と「同じ意味である
分=1/10と言う意味らしい。
だから分は長さの単位ではなく比を表す単位で
そのもとは寸なので結果として1/10寸ということになる。
今回取り上げたのは時代背景が変ったということ。
戦前の教育を受けていた現在80歳以上の方はメートル法よりも
尺貫法の方が理解しやすいのでメートルで言われても
尺貫法に変換してから長さを解釈しておられました。
このことは建築業界だけでなくすべての方がそうでした。
その80歳以上の方は、ほぼ全員退職されましたが
水道管の4分、鉄筋の4分、エアコンの2分、ボルトの3分。
未だに呼称が変っていません。
本来はR1/2、D13、G1/4、W3/8と言うべきところですが
分かりにくいので未だに「分」を使っていますが
問題なのはその「分」の意味。
尺貫法を知らない世代が教えているためか
[分=1インチの1/8]
これが理由だと教えているらしい。
私がこの業界に入ったころはインチのボルト表記は
「分母が8の時の分子を分に換算しなさい。」
と教えられましたが、今はそれが逆になってしまっています。
先日もyou tubeでエアコンの取り付けの方法の動画で
2分の「分」は1/8インチを1分としたときのものですとの表記がありましたので
コメントで警告しましたが全否定されまして
再度、詳細コメントしたところ、認めていただけました。
建築業界の方は「はぁ~?」と言われそうな話ですが
建築業界以外では間違った解釈をされていますので
頭の隅にでも入れておいてください。