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昨日の修理依頼

朝メールでリョービの380mm卓上マルノコの修理依頼がありました。

症状はスイッチが焼けたが部品補給中止のため

メーカー修理ができないから直してほしいとのこと。

代品のスイッチの帰ればいいと簡単に請けてしまったが

すぐに問題点がいくつも出てくる。

まず、問題点①このスイッチは今時珍しい6接点のスイッチ。

これは厳密には二回路二接点と言って切り替える接点が2つあるスイッチが2回路入っている。

しかも卓上マルノコ用の大型のもの。

HiKOKIやマキタのもので流用できると思ったんですがそんなスイッチは使っていません。

ほとんど3極タイプの1回路2接点なので使えません。

なので今回は当店の不良在庫にあった2回路2接点のスイッチを使うが

スぺースが小さいので入るか微妙。

さらに問題点②

6極なのに3本しか配線がつながっていないので元の配線が分かりません。

線の先は機種によって違いますので調べるのは酷です。

依頼者の携帯番号も確認しませんでしたが預かるときに

「スイッチが焼けていたので焼けていた接点を直結してみたけど・・・。」

と言われていたので繋いである白と黒の線が左側の上と中につながっているものと思われる。

そして左の下はネジがないので元々使っていなかった電極と思われますので

白と黒は逆にしても問題なし。

とりあえずその仮定で接続する。

ここで問題点③

電源を入れて起動させるとモーターは正常の回ったがブレーキが利いていない?

でも止まり際にわずかに聞いているようにも思えるので

再度、回して止めるとやはり止まり際にわずかに聞いている。

この場合は電気的な問題ではなくモーターに問題あり

ブレーキングコイルやモーター焼けでも起こる症状であるがその場合は修理不能である。

カーボンブラシをよく見ると

カーボンブラシの木口の1/4くらいしかモーターに当たっていない。

おそらくカーボンのあたりが悪いから木口を平らに削ったものと思われます。

こんな時はモーターを3分ほど回すとある程度カーボンが削れて

状態が改善しますので実行します。

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だんだんブレーキが利くタイミングが早くなってきましたので

カーボンブラシを確認すると

ちょっと分かりづらいですが木口の3/4くらい当たっているので良しとします。

あとはスイッチを納めるだけ。

ここで問題点④

スイッチスペースをいくら削っても蓋が収まらない。

原因はコードが阻害している。

こんな時はコードが暴れないように

縛り首にして

何とか蓋が閉まりました。

おかげさまでスイッチを固定する必要がなくなりました。