今回は日立の90mm釘打機NV90HMの修理依頼。
当店で販売したものではないので「直りません。」と言った方が楽なんですが
それを言ったら看板を下ろさないといけないので
可能な範囲で対応します。
エアを繋ぐと速攻で排気口よりエア漏れ。
この業界で排気口と言ったら本当は何か所かありますが、どこのメーカーも
メインピストンで使用したエアを排気するところを言います。
画像には写っていませんが画像上部のゴールドの2段目の前面部です。
ちなみに一番上はヘッドと言いますがユーザー様は”ケツ”と言われる方もいます。
問題は、この二つの部品の補給がありません。
と言うことで直らないかもしれないことをご理解の上、分解します。
怪しいところを順に目視しますが、特に悪そうなところは見当たりませんが
ヘッド内側の一番奥の部品が簡単に外れないので見にくいですが
良~く見ると
外周が切れていました。
新品を取り寄せて
交換したら打てるようになりましたが、2番目のゴールドの部品の下から
大勢に影響のない範囲のエア漏れがありましたが依頼者に確認すると
「それでOK!」と言うことで格安に終了。
何度も言いますが「部品補給中止」と言うのは「部品がない」と言う意味ではなく
メーカーの部品在庫が切れたときに補充しないという意味。
だから部品補給中止になっても大半の部品はしばらく補給できます。
だたメーカー修理の場合は怪しい部品をすべて交換しないとクレームになるので
その対策として必要以上に消耗部品を交換する見積りを書くか
「部品補給中止」を言い訳にして修理を受けないようにしています。
そのあたりのご理解を願います。