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マルノコの逃げ寸法 その1

時々言われるんですが

「何でマルノコの逃げ寸法を統一しないんだ?」

言われる通りもっともです。

統一しない一番の原因は製造者がその必要性を全く考えてないからだと思います。

逆にクレームを言われる方はベニヤで切墨定規(大抵自作品ですが)を作って

使う際に間違って設定したマルノコではないマルノコで切ったときに

逃げ寸法が違うためにべニアを短く切ってしまうことがあったためだと思われます。

ここで改めて逃げ墨の明確な寸法になります。

切ったときのガイドから切端までの寸法のことなので

理論的には上記の寸法になるはずですが実際には刃がブレると短くなります。

また精度の悪い丸鋸は刃を引っ込めて定規に寄せて切る際

刃が左に寄りながら切れるので短めに切れます。

寸法を測る際に刃物板面で測るとアサリの分だけ長くなります。

またスケールで読み込む際に下面端で読まれる方がいますのでご注意願います。

 

「チップの厚みが変わると違ってくる!」と言われる方が見えますが、

右勝手のマルノコの場合右側の逃げ墨は確かに変わりますが

上記の逃げ墨は変わりません。

逆に左勝手のマルノコは変わります。

 

「平行微調整をいじると変わる!」と言われる某ユーチューバーさんがおられましたが

平行微調整は刃物が平行に動くのではなくマルノコのフレームの前か後ろを起点にして

反対側を左右に動かすので確かに変わりますが

歪んだマルノコの歪んだ部分を戻すので大抵は調整後逃げ墨が戻ります。

平行が合わないほどフレームが歪んだ場合は切り墨定規は使えなくなるので

それは論外です。