先週40年近くお世話になった大工のSさんが亡くなられたことを知らされました。
話によると朝起きてこないので娘さんがのぞくとすでに冷たくなっていたとのこと。
Sさんは一度家庭の事情で大工をやめて家業を継承しましたが
再度事情で30歳くらいで大工を復帰されてからのお付き合いでした。
とにかくよく働かれる方だった。噂では人の2倍から3倍働くと言われていました。
現場の加工は朝飯前に行ってその後1人工働いてから作業場に戻って
別の現場の段取りや加工を行い、
それを日中一緒に働く大工さんに悟られないようにしているから
「一緒に仕事をしている大工さんは俺の早出残業は知らないよ。」
と言われていました。
近年は大半が木造のリフォームを手掛けておられ
「こんな仕事をできるのは俺の年代が最後だから。」
と言いながら経験と技術を生かして頑張っておられていましたが
70歳手前で帰らぬ人となってしまいました。
奥様は50代で急逝されていますので三途の川の向こう側で
「アンタまだこっちへ来ちゃアカンじゃん!」
と言っているような気がします。
改めましてS大工さんのご冥福をお祈りいたしております。