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「パッキンが悪い!」2022

未だに釘打機がエア漏れを起こして持ち込まれると

「パッキンが悪い!」

と言われる方がみえます。

大半は番頭が請けるんですが、大抵キレかかっています。

これは具合が悪くなって内科に行って

「風邪を引いた!」

と言っているのと同じレベルだからではありません。

もちろん、そのこともありますが”パッキン”と言う意味合いが曖昧だから

肯定も否定もできないので返答に困っているからです。

 

ここで整理します。「パッキンが悪い」と言われる意味

1.パッキンと言う名前の部品が悪い。

現実にパッキンと言う部品はありますが、それはHiKOKIのみ。

アルミの外装部品の継ぎ目に入っている紙のようなもの。

他社はシートとかシールとかガスケットと呼んでいますが

これが原因でエア漏れを起こす確率は極めて低いです。

2.パッキング(気密状態)が悪い。

バルブやピストンが上止点・下止点の時の気密が悪ければエア漏れを起こします。

 

お客様が言われるのは、大抵1番で稀に2番ですが

実際の故障の原因はこれ以外のケースが多い。

それと別の方が「パッキンが悪い!」と言われたら

「パッキンと言う部品が悪いのか。」と思われます。

売店でも「パッキンが悪い」と言われる方がいますが

これは修理したことがない証拠です。

エア漏れに限らず修理をするものは悪い部品を一方的に決めつけられると困ります。

これは雨漏りの修理と同じ。

正確に症状を教えてくださる方には感謝します。

例えば

いつも(または、時々・たまに・稀に)

排気口(またはトリガー・発射口・その他)から

エア漏れを起こして

ピストンが出ない(またはピストンが戻らないなど)

の症状を教えていただけると助かります。

 

売店のわがままですが、宜しくお願いします。