PVアクセスランキング にほんブログ村

加竹バール

どこぞのブログで噂になりましたローカルな釘抜きブランドで”加竹”がございます。
ベテランの電気工事屋さんだと「木柄の電工ドライバーだ!」と言われる方も見えると思いますが、同じブランドです。
今回は釘抜きのご紹介をさせて頂きます。まずは写真から

これが加竹バールの180mmと300mmです。
当店の地元ではバールとは言わず、大抵の方が300mmを「エス」、180mmを「チビエス」と呼んでいます。
このバールは昔から根強い人気がありまして、錆びて頭の無くなった釘でも刃が食いつくので抜けると
リフォームでは人気の商品でした。
しかし、数年前に一人で作っていた職人さんが廃業されました。
それ以降は流通在庫をかき集めても、何とか商品を確保しましたが、やがて入手不能になり、
数年後ある鍛冶屋さんが作っていただけることになりましたが、当時と同じ手法では採算が合わないとのことで、
鋼の丸鋼を火作りで加工し、出来たものが今回の写真です。
元祖のものとは丸鋼部分を見れば直ぐに分かります。
現在のものは、断面が正円で表面がツルツルしています。
元祖品は正円ではなく、微妙に歪(いびつ)になっています。
このバールの特徴は何と言っても刃口部分の薄さです。こちらが曲り側

こちらが長手側になります。

比較対称に土牛のエスバールを並べておきました。
昔は3寸釘を抜いて「この前買ったばかりなのに、もう折れた!」とのクレームがしばしばありました。
今はそんなことを言われる方は無くなりましたね。理由は言うまでもないでしょう。
それではまた。
1524801