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レーザーラインのお話(三共技研編)

防風下振と言えば三共技研です。現在防風下振を製造しているのは三共技研だけです。
(サンテックと言う会社が限定で販売のみをしています。)
その三共技研がかつてレーザーを販売していました。
この会社の社長、頭の良い方で色々な商品を開発している超ワンマン社長です。
今から15年位前新潟の問屋の展示会へ行った時、その社長に呼ばれまして、
「待っていました。この試作品見てください。大がねが出せるレザーポイントです。これだったら売れるでしょう?」
どんな商品かと申しますと機械の真下にレーザーのポイントそのポイントを中心に十字方向に大がねのポイントが4つ。
一応本体は手で回転できますが、ちょうはりの大がねを求める時基準線に両方のポイントをピッタリ合わせることは
かなり厳しい。しかも基準の糸とレーザー本体が、かち合うため非常に使いづらい。なので社長に、
「ちょうはりのやり方を大工さんに聞きましたか?」
「いいえ聞いていませんが、とにかく大工さんが大がねに使えるレーザーが欲しい。外で使える物が欲しいということでこれを試作しました。」
とにかくこの社長非常に頭が良いので、思ったものは何でも商品化するんですが、否定は一切受け付けない人なんです。
この商品は結局売れないと言う判断で商品化しませんでした。(正解だと思います。)
数年後デジタル表示の受光器付レーザーを発売しました。
私は優れものだと思い、何台か販売しました。
この受光器はレーザーラインに合うとピーと鳴るのは当然ですが、
受光器の受光センターよりラインが3mm低いと”−3”5mm高いと”+5”の表示が出ます。
誤差修正するときに壁や床に咬ませるパッキンの厚みが一目で分かります。
しかし、時代の流れでレーザーも一頃より売れなくなり、
採算が合わないと言う理由で三共技研もレーザーから撤退しました。
この受光器今でも欲しいといわれる人がいるのに・・・・・
現在では修理部品もないので、修理すら出来ません。
それではまた。
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