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滑りにくい+(プラス)ビット その2

皆さんは、ほとんどインパクトドライバーを日常的に使われていると思いますのでこのビットは御存知だと思います。
 スレンダービット
これが、発売される前に私が作ったものとそっくりなんです。
始めは試験的に普通の両差ビットを削って修理用で使っていました。
結構使いやすかったんで、お客様から
「もっと長持ちする+ビットはないのか?」
と言われ、修理用のビットを見せて、
「こんなので宜しければ、作りますけれど?」
と、言って何本も作りました。それから1年しないうちに、このスレンダービットが発売されました。
「パクリか?」
なんて声が聞こえてきそうですが、これはなるべくしてなる形なので、ビットメーカーなら誰でも思いつくと思います。
しかし、大昔から狭い所に使いやすいと言う名目でこんな片差ビットがありました。
 片差ビット
このビットはスレンダービットと同じ効果があるだけではなく、後で説明する折れにくいトーション効果もあるんです。
修理で使ってみると、またスレンダービットより使いやすいです。
また、インパクトドライバーの12Vが主流になった頃からスレンダービットに問題点が出てきました。
それは、折れたビットを裏返すと反対側を強く押しているとビットがインパクトの中に入って押すはずの先端部がないため、
コレット(ビットを外す部分)裏側のスチールボールで荷を受ける形になるため、スチールボール・コレット裏側がすぐに減って、
ビットが抜けなくなったり、ビットが何もしないのに抜けるようになってしまいます。
お客様からのクレームは全部販売店である私が承ります。
「何でビットが取れなくなるんだ!」「どうして、ビットが勝手に落ちるの?」
これで家族を養っている職人さんがクレームをつけるのは当然です。
私はいつも、こう答えています。
「折れた両差ビットを裏返すと当たるべき所が当たらないので、そのつもりで反対側をご使用下さい。」
これで半分くらいの方は納得されます。両差ビットを少し減ると裏返し片方が折れると勿体無いですが捨てていただきます。
納得されない方は、
「何で両差なんだ!反対側に+が付いている意味がないだろ!」
と御立腹のお客様には片差ビットをお使い願います。
これで、かなりビットが原因のインパクトのトラブルが減りました。
でも最近の14.4Vのインパクトドライバーは、ビットを受けている形状を変えて、折れたビットを裏返してもほとんどトラブルが出ない形になりました。
それではまた。
えっ!トーションビットの話がしてないって、
タイトルを変えて、また書き込みします。
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