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欠けにくい+(プラス)ビットその2

やはりスレンダートーションビットに問題があったときがありました。
前回の折れた両差ビットのトラブルのお話をしましたが、マキタのリチウムイオン14.4Vが発売された頃でした。
マキタは折れたビットに対応するために通常の両差ビットが欠ける時、斜めに欠けて十字の角が最低一つは残ることを利用し
ビット差込口の底の部分の六角の各隅にアタリを付けて、欠けたビットを入れても奥に入らないように工夫しました。
そのためマキタの最初の14.4VのインパクトドライバーTD130は通常の両差ビットは欠けた反対側を使っても、
まず、トラブルことはなくなりました。
しかし、この頃普及しだしたスリムビット及びスレンダースリムビットは元々両差ビットの十字角に当たる部分がありません。
そのため、旧タイプの同様のトラブルが発生します。
丁度この頃、この問題点をマキタ本社にフリーハンドでトラブルを起こす原因である断面図を送り、次回には対処していただくことにお願いしました。
次の機種のTD131には、その対応策が施されていました。
どう変えたか?多分企業秘密になっていると思いますが、なぜか日立もパナソニックも対処していました。
どう変えたかは、皆さんの持っているインパクトのビット差込部の底を良く見ていただいたら分かると思います。
丁度スレンダービットが欠けた残りの一部が当たるように中心穴を小さくしただけです。
図で示すと良いのですが、今回はインパクトをご覧になったほうが良く分かると思いますので割愛させていただきます。
(本音は図面を書くのが面倒なんです・・・・すみません手抜きをしました。)
しかし、スレンダートーションビットのように高額の+ビットを使うなら、始めから片差ビットを使っていれば問題なかったんです。
 片差ビット
このビットは昔からあるので、何の触れ込みもしていませんが、片側しか使えない代わりに
1.先端がスレンダービットより細いので、ビスを掴みやすい。
2.軸そのものが細いのでトーション効果がある。
3.トーションビットよりも中心部が太めに作ってあるため、落としたり踏んだりしても曲がりにくい。
4.軸が六角ではないので回転中に化粧材に当たっても傷を付けにくい。
5.欠けた時、裏返さないので、ビットが抜けなくなったり、インパクトの先端部を傷めない。
こんな利点があります。改めて見直してください。
但し、最近は「センター一発」や「ビットジョイント」のように両差ビットの先につけるものがありますが、
これらのものは使えませんので、あしからず。
それではまた。
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